オイコクレジット・ジャパン~出資でできる国際協力

私たちは、オランダに本部を置く<開発協力のための協同組合>オイコクレジットの、日本で唯一の支援組織(SA)です。

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マイクロファイナンス機関を指導するプログラム 

2011年、オイコクレジットはソーシャル・パフォーマンスの指導プログラムを開発し、マイクロファイナンス機関が日常業務の中に社会的業務を根付かせるための支援を目指しました。この指導プログラムはどのように行なわれ、どのような成果を得たのでしょうか。

この指導プログラム導入で、マイクロファイナンス機関(MFI)は顧客にとってより良い成果をもたらすよう業務を改善してきました。ソーシャル・パフォーマンスと財務分析のディレクターであるGing Ledesmaさんは、オイコクレジット・インターナショナルのソーシャル・パフォーマンス・スペシャリストであるAnton Simanowitzさんやソーシャル・パフォーマンス地域コーディネーターのElikanah Ngangaさんと共にこのプログラムを開発し、導入しました。このプログラムの初めにケニアのナイロビで行われた5日間のソーシャル・パフォーマンス・マネージメント(SPM)ワークショップには、5つのMFIとSPMの指導者として訓練を受けた、経験豊かなコンサルタント6人が参加しました。

ケニア2
顧客サービス向上のため設置されたUGAFODEの提案箱。

なぜ、社会的パフォーマンスの指導をするのでしょうか?
MFIは社会的業務と財務的業務の持続可能なバランスを見つけなければなりません。SPMを導入することで、MFIは社会的な目標を見直し、顧客のニーズによりよい対応ができるようになります。GingさんはMFIが日常業務に顧客中心のアプローチを取り入れるよう支援することで、顧客にとってもマイクロファイナンス機関にとっても良い効果が得られると説明しています。さらに「経験からわかるのは、強い顧客が強いマイクロファイナンス機関を作るということです。」と述べています。

社会的目標を見据えて、日常業務を見直す
Antonさんは、ナイロビのワークショップ以降、MFIの事業に多くの良い変化が見られると言います。このプログラム開始以降、社会的にも財務的にも事業変革をしたマイクロファイナンス機関に、ウガンダのMFIでありオイコクレジットのパートナーであるUGAFODEがあります。プログラムの初期の頃、UGAFODEの融資ポートフォリオは縮小しており、PAR(全貸付残高の中で返済期限を過ぎているものの割合)が高く、利益率は下降していました。Antonさんによれば、ワークショップが始まると、UGAFODEは、社会的使命を忘れ、また当初ターゲットとしていた顧客を忘れていたことに気づきました。その顧客とは、貧しくはあるが経済活動をしようとする人、女性、地方に住む個人や団体です。「私たちはワークショップで、UGAFODEが当初の社会的使命に改めて重点的に取り組み、それを実践するよう手助けしました。」とAnton さんは付け加えました。

UGAFODEはどのようにSPMを導入したのでしょう?
女性や地方の人たちなど、当初ターゲットとした顧客に手を差し伸べるために、UGAFODEはまず地方支店を設立しました。それから本店をウガンダの首都カンパラの経済地区から、顧客がより行きやすい場所に移転しました。UGAFODEはその後マネージャーを雇い、団体貸付の方針を見直し修正しました。それによりUGAFODEの団体貸付のシェアは全貸付の34%から69%に増加しました。団体貸付の顧客の多くは貧困層や女性です。

ワークショップを通してUGAFODEは予期せぬ困難に陥った顧客を支援する必要性にも気づきました。この対策として、UGAFODEは保険による補償を取り決め、自発的な貯蓄計画を薦め、そしてローン返済のどんな小さな違反も許さないという方針を見直しました。これらの変更により、13,000の新たな預金口座の開設があり、より多くの顧客が保険に加入しました。また、UGAFODEは融資担当者を教育し直し、支払の遅延や未納の際の返済計画を見直すようにしました。最も重要なのは、外部の債権回収業者を使うのをやめて、内部で行うようにしたことです。またUGAFODEは、融資担当者が担保ではなく顧客の支払い能力を評価するよう、教育もしました。また、地方の顧客の多くは給料が月払いであることに気付き、週毎の支払いを月毎に変えました。UGAFODEは更に顧客サービスを始め、その効果が評価されており、SPMをその5か年計画に組み入れています。

ケニア1
Jovanisi Kiviri さんは、女性のグループ貸付の一部として借りた2度目の融資で水のタンクを作りました。

社会的パフォーマンスの指導の成果
Elikanah氏は、UGAFODEは比較的短期間に大きな成果を上げたと述べています。「最初のワークショップ以降、UGAFODEのPAR*は12%から3%に下がり、顧客数は約9,000人から24,000人に増えました。そして、当初のターゲットグループに再び重点的に取り組んだのです。」とElikanah氏は述べました。UGAFODEはSPMを日常業務に取り入れるために多くの積極的な取り組みをし、そのおかげで、社会的にも財務的にも組織が強くなりました。他のプログラム参加者の成果も良好で、融資評価プロセスの強化、貸付商品への柔軟性の導入、担保要件の見直しなどを行ったMFIもありました。オイコクレジットは2013年にはこの指導プログラムをパラグアイ、ペルー、ガーナ、セネガルに広げる予定です。

*PAR=Portfolio at Risk 返済期限を90日越え、不良債権になる可能性のある債権 

(oikoInfo2013#1より)
翻訳協力:東京YWCAボランティアグループILV)
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Author:オイコクレジット・ジャパン
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世界には、勤勉に働きながら、なんとか生計を維持することしかできず、貧困から脱却できない人々がいます。また、地域の人々が必要とする有益なサービスを提供しながら、それを拡大できない事業があります。

他方で、余剰資金を有意義な活動に活かしたいと考えている市民、一般の金融機関を通すと、地球や地域社会に有害な私達が望まない活動に流用されるかもしれないことを不愉快に感じている地球市民も数多くいます。

Oikocreditは、この両者をつなぐ「社会的責任投資」のための国際組織です。心ある人々から出資を募り、貧困からの脱出に日々努力している人々や、地域社会の発展に有益な事業にとりくむ人々に、地域社会への恩恵の還元や女性の社会的地位の向上といった独自の基準を適用して投資をおこなっています。

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