オイコクレジット・ジャパン~出資でできる国際協力

私たちは、オランダに本部を置く<開発協力のための協同組合>オイコクレジットの、日本で唯一の支援組織(SA)です。

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農業による経済成長 

オイコクレジットがまとめた戦略では、マイクロファイナンス以外で農業プロジェクト・ポートフォリオの割合を今後5年間で30%まで拡大することを目指しています。この目標の中心となっているのは農業プロジェクトへの融資拡大です。2010年に着手した農業戦略は、農業プロジェクトを通じて大きく成長する可能性をもつ発展途上国に重点を置いています。

戦略にはいくつかの構成要素があり、その一つに輸出前融資の範囲拡大があります。輸出前融資とは、コーヒー、ココア、綿花などの商品を農家から買い、市場に出して輸出する生活協同組合や企業に融資することです。

オイコクレジット投融資部門ディレクターのFlorian Grohsさんは「生協や企業は小規模農家がヨーロッパやアメリカで商品を販売するのを助け、収入確保を支援します。しかし、こうした組織は農産物を外国に輸出するために農家から買い付ける十分な資金を持っていません。そこで、収穫したコーヒー豆を買うのと、国際市場でコーヒーを売ってお金を得るまでの時間差をオイコクレジットの融資がカバーします」と説明します。

さらに、オイコクレジットの農業ポートフォリオ強化でとても重要なことは、生協などの組織が組織面および運用面の課題に対処するための組織力を伸ばすことです。現実的な問題について農業パートナーとの相談に取り組むAgriterra やICCOなどのNGOとのパートナーシップも既に構築しています。

Florian Grohs (center) during a partner visit in Moldova
モルドバのパートナーを訪ねるFlorian Grohsさん(中央)

Grohsさんは「私たちのパートナーである生活協同組合は資金調達や会計面で問題を抱えている場合が多いのです。例えば、生協の組合員はほとんど正規の教育を受けていない農家の人々ですし、理事会もボランティアが務めています。経験のあるマネージャーをなかなか見つけられないのかもしれません。ですから、私たちはコンサルタントを雇って、彼らの財務作業をどのように支援し、外国のバイヤーに対して効果的に対応するのにどんな手助けができるか考えています」と語ります。

農業にとってのもう一つの優先事項は環境の持続可能性確保であり、農業技術や気候変動という難題に直面しています。欧米では有機農産物の需要が伸びているものの、発展途上国では伝統的な農業技術が農法の圧倒的部分を占めています。

「現在、発展途上国にはほんの少数の有機農場しかないのが現実です。多分1%かそれ以下でしょう。ですから、私たちはできるだけ多くの農家と協力し、可能なところには有機農法への転換を奨励しています」

研修や教育という形のさらなる対策が、農業プロジェクトにつきものといわれるリスクの軽減に役立っています。Grohsさんは、「農業部門の持つ潜在力はとても大きく、リスクもあります。しかし、小規模農家やその家族の生活を向上させる可能性とリスクを秤にかければ、農業戦略を推進するという私たちの決断に迷いはありません」と語りました。



土地の買占めと闘う

多くの発展途上国で土地の買占めがおこなわれているという報告を頻繁に聞くようになってから、オイコクレジットは生活協同組合が組合自身の土地を購入するための資金を提供しています。多くの生活協同組合は土地を借りているため、広大な農業用地を買い占める地元企業や外国企業、そして個人が、直接的な脅威となっています。

オイコクレジットの投融資部門ディレクターFlorian Grohsさんは、「土地は小規模農家あるいは生活協同組合が所有すべきです。土地を売った農家が運よく町で仕事を見つけられる場合もあるでしょう。しかし、土地を手放してしまえば、継続的な収入源や生計への手段を失います」と指摘します。

さらにGrohsさんは、「こうした土地取引がおこなわれる時、強い力を持つ集団による腐敗や反道徳的な方法が介在することがあるとよく聞きます。ですから、生活協同組合や小規模農家が土地買占めに対抗するために私たちの資金が必要なら、それを支援します」と語りました。



ブルガリアの農業協同組合
Tihomir Todorov, chairman of
Malki Lom農業協同組合のTihomir Todorov理事長

従来の農業協同組合は、自分が所有する農地を個人として耕作する農家に対し販売や生産に関するサービスを提供します。しかし、ブルガリアでは農業協同組合は小規模地主から土地を借り、耕し、収穫し、農産物を販売します。その後、組合員に地代や農産物販売による配当を支払います。農業協同組合から受け取るお金は、多くの高齢の地主にとって、月約70ユーロの年金を補う重要な収入となっています。

Malki Lomはブルガリア北部の村サディーナ(人口1,000人)にある農業協同組合です。Malki Lomという名前は近くにある川にちなんでつけられ、設立された1993年当時はどこの銀行からも融資を受けられませんでした。その後、Tihomir Todorovさんが理事長に選ばれた2000年から状況が改善しました。2002年にはMalki Lomはオイコクレジットから最初の融資を受け、それ以来5度にわたって融資を受け返済しました。

2012年5月、オイコクレジットの視察旅行の参加者はブルガリアを訪れ、Malki Lom農業協同組合のTihomir Todorov理事長から話を聞きました。

理事長としてMalki Lomを引き継いだ時はどんな状態でしたか?

私が理事長になった時、金融支援してくれる銀行はなかったのですが、私たちは農機具を買い替えるための資金が必要でした。当時の銀行、そして今でも大方はそうなのですが、農業部門はリスクが大きすぎて十分発達していないと考えていました。古い農機具は担保として受け入れられませんでした。その上、当時は穀物価格がとても下がっていました。

現在Malki Lomはオイコクレジットから融資を受けていませんが、今でもオイコクレジットのチームとは緊密な関係を保っています。Malki Lomの財務状況はいかがですか?

2010年、2011年と高収量、穀物価格高騰のおかげで、現在財務面は安定しています。経営陣は協力して順調に作業を進めています。そして、当面は一段の資金調達は必要ではありません。しかし、農業は天候に大きく左右されるので、2012年が凶作になれば、オイコクレジットにまた融資をお願いする必要がでてくるかもしれません。

サディーナ村のためにどんなコミュニティ開発をしてきましたか?

農業協同組合では年金者クラブと図書館を運営しています。会員にはパンを割引で販売し、村に4軒しかない商店と連携しています。地元のインフラプロジェクトを支援し、水や土壌の保全についてはとくに注意深くしています。

人口1,000人のうち、労働人口はわずか90人です。Malki Lomはそのほぼ半数を雇用しています。職員の多くは独身で、男性はなかなかパートナーを見つけられません。女性の大半は変化を求めて町に行き、そのために村の高齢化が進んでいます。今年5月には幼児数が減ったという理由で幼稚園も閉園を余儀なくされました。

村と農協の将来をどうお考えですか?

昔、サルディーナが今みたいな過疎ではなかった時(800世帯のうち約300世帯が村を去った)には、住民全員が参加するいろいろな活動が一年を通してありました。現在、農協は率先して、周辺の村からも人が集まるような大規模なお祭りを毎年計画しようとしています。でも、私は楽天家なので、町で暮らした人たちがもっとのんびりした村での生活に戻りたくなって、いつか村に帰ってくると確信しています。

OikoInfo2012#2より)
翻訳協力:東京YWCAボランティアグループILV
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プロフィール

オイコクレジット・ジャパン

Author:オイコクレジット・ジャパン
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世界には、勤勉に働きながら、なんとか生計を維持することしかできず、貧困から脱却できない人々がいます。また、地域の人々が必要とする有益なサービスを提供しながら、それを拡大できない事業があります。

他方で、余剰資金を有意義な活動に活かしたいと考えている市民、一般の金融機関を通すと、地球や地域社会に有害な私達が望まない活動に流用されるかもしれないことを不愉快に感じている地球市民も数多くいます。

Oikocreditは、この両者をつなぐ「社会的責任投資」のための国際組織です。心ある人々から出資を募り、貧困からの脱出に日々努力している人々や、地域社会の発展に有益な事業にとりくむ人々に、地域社会への恩恵の還元や女性の社会的地位の向上といった独自の基準を適用して投資をおこなっています。

皆さんも、この「Investment in People(支援する価値のある人々への投資)」に参加し、お金の流れをかえて行きませんか?

オイコクレジット・ジャパンは、Oikocreditの日本における支援組織(サポート・アソシエーション)です。

代表 岡本眞理子
(日本福祉大学国際福祉開発学部教授)

連絡先
<事務局>
〒564-0051
大阪府吹田市豊津町43-27
小吹岳志気付

Tel/Fax:06-6339-3983
E-mail: japan@oikocredit.org



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