災害救援に関するオイコクレジットの役割オイコクレジット業務にたずさわっておられる皆さまへ
私たちはみな,ハイチに壊滅的被害を与えた大地震のニュースに衝撃を受けていま
す。このような場合,できるだけ早急に支援をしたいと思うのは当然ですし,オイコ
クレジット名義で寄付を集めてほしいという要請もたくさん受けています。ただ,オ
イコクレジットは慈善団体ではありませんから,災害支援募金を積極的に集めようと
するべきではありません。この点に関する私たちの見解をはっきりさせたいと考え,
オイコクレジットは以下の点(案)を挙げさせていただきます。なお,マネジメン
ト・チーム(経営陣)は役員会に対して,6月に開催する次回役員会で災害救援時の
オイコクレジットの役割に関する方針案を提出することを約束しました。
ハイチにおけるオイコクレジット・パートナーのFonkozeの場合は,Fonkoze
と地域事務所からの情報によって被災状況を今後も綿密にモニターし続けます。そし
てFonkozeとの緊密なパートナーシップを通してできる限りハイチの復興支援と援助
をする予定です。
Fonkozeは地震救援・復興基金を設立しました。これにより,最も必要としている
人々に直接お金が送られることになるでしょう。この基金に直接寄付を送り,
Fonkozeが直ちに被災者を助けられるようにすることをオイコクレジットは奨励いた
します。
コスタリカのオイコクレジット地域事務所は、ハイチやアメリカ合衆国のFonkozeス
タッフと緊密な連絡を取り合って,被災状況のモニターを続けています。オイコクレ
ジットはパートナーの視点から緊急時の連絡を取り合っていく予定です。オイコクレ
ジットの計画(たとえば,緊急ローン引当金など)が明確に定まらない限り,積極的
にメディアに働きかける予定はありませんし,ましてやこの緊急事態に乗じてメディ
アの注目を利用して,オイコクレジットのブランド・イメージを高めるようなこ
とは決していたしません。
これまで、Fonkozeを直接支援してくださった皆さまには感謝を申し上げます。これ
からもオイコクレジットはプロジェクト・パートナーの最新情報をご提供いたしま
す。現在,オイコクレジットHP(英語版)に,同僚である地域プロジェクト・コー
ディネータのEduard Walkersのインタビューを掲載させていただいております。
EduardはFonkozeの役員でもあります。このインタビューは,今週中に他の言語でも
ご紹介する予定です。(訳出済みです。下記参照ください。)
Ylse van der Schoot
投資家関係 ディレクター
災害支援募金に関するオイコクレジットの見解(案)1.災害が発生した時,私たちは本能的に何らかの方法でお金を送って支援したいと思
うものです。オイコクレジットが会員を奨励して緊急事態におかれた国々への寄付を
送ることは非常に大切ですが,一方で,オイコクレジットがそれを直接組織していく
のは問題があると考えられる理由がたくさんあります。
2.オイコクレジットは災害支援募金を積極的に集めようとするべきではありません。
オイコクレジットは慈善団体ではなく,私たちの専門は寄付を集めてそれを広範囲に
行き渡らせる責任を負うことではないからです。
3.基本的なことは,オイコクレジットを慈善団体やNGOと思うような混乱を投資家に
与えないことです。オイコクレジットは社会的責任投資団体であり,貧困におかれた
国々に投資し支援するために賢明な選択肢の一つであるという立場を維持しなければ
なりません。
4.また,助けを必要としている人々に直接人道支援をする優秀な救援組織は他にいく
つかあり,これらの組織にはオイコクレジットをはるかにしのぐ備えがあります。
5.オイコクレジットの専門領域は,プロジェクト・パートナーを通じて経済機構を作
り上げる支援をすることです。私たちの主な任務は共同体を再構築して発展を促すこ
とです。それこそがオイコクレジットが最も役に立ち,必要とされる領域です。
6.災害支援がもっと進んだ段階ではメディアの注目はほとんど集まらなくなります
が,その段階でオイコクレジットが根本的な役割を果たせる時がやってきます。そし
てそれは,まだなすべきことが沢山ある時期でもあり,社会的に弱い立場に置かれた
グループが新しいチャンスを必要とする段階なのです。
7.自然災害に遭遇した場合,オイコクレジットは被災したパートナーのことを心に留
めながら,どの被災パートナーともコンタクトを維持し,状況をモニターして,被災
状況に関して連絡を取り合います。
8.オイコクレジットは,金融サービスへのアクセスを貧しい人々に提供するという自
らのミッションをこれからも果たし続けます。そしてオイコクレジットでなければ手
掛けないようなサービス分野にも果敢に取り組んでいきます。
9.オイコクレジットの計画(例えば緊急ローン引当金)がはっきり決まらない限り,
ブランド・アウェアネスを高める目的で緊急事態に乗じてメディア注目を利用するこ
とはしません。
10.災害発生直後の大混乱状況においては,オイコクレジット自身の基金よりもプロ
ジェクト・パートナーの基金を通して直接寄付を促すのが最善の策です。たとえば,
Fonkoze(ハイチのオイコクレジット・プロジェクト・パートナー)は,「緊急救
援・復興基金」を設立しました。この基金を通して,会員は直接Fonkozeに寄付をし
て,顧客の復興を支援できます。オイコクレジットは,(できる限り多様な言語を用
いて)コーポレート・ウエブサイトのトップページにリンク用のバナーを設けていま
す。このリンクから,オイコクレジット・パートナーのFonkozeウエブサイトにすぐ
入れます。このリンクがない場合には,各救援機関による全国募金などもご参考にし
ていただけるかと思います。
11.被災したあらゆるプロジェクト・パートナーに対して,どのようにオイコクレジッ
トが協力してリスクを共有したり幅広いサービスを提供できるかについて,私たちは
その可能性をつねに模索しています。
(翻訳:堀内美鈴)